イカリエ-XB1の作品情報・感想・評価

「イカリエ-XB1」に投稿された感想・評価

yuu

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3.8
初めての白黒映画だったけど、映像に古臭さを全く感じなかった。
後のSF映画に影響を与えたことが強く感じられる無機質で研ぎ澄まされた構図がカッコいい。
白黒なことがより無機質でシンプルに感じられて、むしろ良さに繋がってるのかも。
キューブリックへの影響は顕著な気がする。

内容としても、今の映画ほど劇的な展開はないものの、しっかりスリリングな展開が用意されていて、宇宙で起こる事件のステレオタイプを生み出している。

前半の20世紀を強烈に批判する部分は60年代に作られた映画として制作側の強い主張が感じられる。
やっぱり、時代によって主張したい内容は変わってくるんやね。
Soseki

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3.3
1963年にチェコで初めて製作されたSF映画。原作(インスピレーション程度?)はスタニスワフ・レム。

2163年に生命探索のためアルファ・ケンタウリ系に向かう宇宙船イカリエXB-1の旅。
と同時に、人間の否定(アウシュビッツ、広島)と希望を描いているような。

脚本としては緩めで、退屈なところもなくはない。船長は、危機があっても(さして根拠もなく)俺を信じて進めというだけ。とにかく未来を信じようということだろうが、今とは人権感覚が違うなあとも。

「2001年宇宙の旅」に影響を与えたのでは?と言われるだけあって、通じるものはある。静謐さが漂う船内、ラストの生命の誕生と彼ら、そしてパトリック。

特筆すべきは宇宙船生活の描写。ダンスシーンは忘れられない。犬も同乗、ピアノ演奏、出産まで行われる。耳に残る電子音楽。そして、画面デザインがよく考えられていて美しい。これがチェコ・ヌーヴェルヴァーグなのだな。
たろう

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3.6
当時だったらめっちゃ面白いんだろうな
美術や音楽は逆に今だからこそ良かった
BAC

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2.2
・長距離、長期間に渡る宇宙船での科学探査
乗員の日常生活とも密着してるということで
昔のスタートレックのTVシリーズを思い出す。
登場人物の印象やら、TVシリーズみたいな形で
やった方が面白くなったんじゃないか ?
エピソードを二本繋げました、という感じも
TVシリーズの総集編的ではある。

・昔の東欧作品だから国がスポンサーだろうけど
美術や撮影がしっかりしてる。なんか肝が据わってる印象なんだよね。

・地球の家族と最後の通信する場面、宇宙戦艦ヤマト ?
ヤマトのスタッフこの作品観てたのかな。
deadcalm

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4.1
1963年チェコSF、レムの原作、当時勢いのあったチェコヌーベルバーグの第一線のスタッフが関わったらしい撮影・衣装・美術。音楽はシュヴァンクマイエル作品でもおなじみズデニェク・リシュカ。

こんなの超いいに決まってるじゃないですか、この雰囲気。タイトルシークエンスがめちゃくちゃカッコ良い。まず美術。完璧なアナクロさ。あのR2D2の原型みたいなやつ、最高だった。それから音楽。センスの塊。オープニング始め随所で使われる奇妙な音階のフレーズ、話と関係ないのに異様にインパクトのあるダンスシーンのBGM。

脚本的に途中ちょっとダレるところはあったけど、やっぱ当時のチェコは半端ねえな…との思いを新たにした。
hrm

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3.0
発掘良品(つまりはカルト系)コーナーにあったので借りてみました。
いろいろ気になり過ぎて、内容がちっとも入ってこなかった(だめじゃん!)。 

あの、船内の壁に照明がぼやーんと埋め込まれているのっていつくらいから定着したのだろう?(1963年の映画でした)とか、水が入ったオブジェとか絶対だめなやつでは?とか。
宇宙なのにヘアメイクばっちり!
なんなら寝る時だってフルメイク(昔の映画はありがちだ)!
パーティなんかしてるし、女性陣が色っぽすぎやしないかね?と思ったら、カップル誕生。
果てはこどもも誕生!(船内とは言え宇宙やで)

なんかいろいろ、やっぱりチェコすごいなぁとしみじみ思いました。
(チェブラーシカちゃんとかアマールカとかもぐらのやつとかアニメーションもクオリティ高いし、ヤンシュヴァンク・マイエルだって!)
そして、絶対に間違った見方だったと思うけど、おもしろかったです。笑
後の様々なSF映画に影響を与えたという点を確認するいわば資料映画として捉えた方がよいですね
60年代っていう衝撃
音楽カッコイイ。
人間の想像力よ
レビュー後ほど
ゆぅま

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4.0
未来を描き過去と現在の過ちを描く。安易な共産主義批判に収まることはなく普遍性の先をいく批評性を帯びた脚本。1963年とは思えぬ未来史観、美術、造型、アイディア。何より驚くのは宇宙上での生活や遊びを丁寧に描いた点で今作より過去にないのでは?と思う。撮影、音楽は特に素晴らしくファーストカットから痺れまくり!ラストも“赤ちゃん”と“未だ見ぬ未来”を重ねて描くという“スターチャイルド”を想起させられるものもあり徹頭徹尾驚きと感動が詰まっている!“2001年宇宙の旅”から遡ること5年前チェコで生まれし伝説のSF映画。全てはここから始まった、、
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