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影の列車のmiのレビュー・感想・評価

影の列車(1997年製作の映画)
4.5
現代パートのフォトジェニックさ。
羊が神秘的な生き物に思える。
人の命の有限さを目の当たりにする。
過去から現在、時間そのものを描いてるように感じた。光と影と音。
かと思いきや、過去のフィルムをこねこねしだすシーケンスは全体的にホラーがかってる。
意図して写したものと、意図せず写ったもの。
フレーム内に共存する意識と無意識。
また、合成することでそのフレーム内に新たなストーリーを作るという、普段何気なくやってることの意味を、過去のフィルムを用いることで改めて実感させてくるあたりは確実に唸らされる。
とにかくインスタ映えに命かけてる人たち、全員これ見てみ。君らのやってることアホらしなるぞ。
簡単に写真も動画も撮れるし、残せるようになった今だからこそ、その恣意的な切り取り一つ一つが持つ意味を理解しないといけないのだと思う。
ところで、あの子供のネクタイがフワフワするのってなんなん?
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