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愛する人のtulpenのレビュー・感想・評価

愛する人(2009年製作の映画)
4.0
原題は「Mother&Child」
このままでよかったのに、安っぽい邦題でかなり損してる。

2006年の「美しい人」もとても良かったので期待大だった。

14歳で妊娠し、
何もわからないまま、子供を養子に出してしまった51歳の母親カレン(アネット・ベニング)

養子に出され、母親も父親も知ることなく成長し、弁護士として自立した37歳のエリザベス(ナオミ・ワッツ)

子供ができないことで悩み苦しんだあげく養子をもらうことを選択したルーシー(ケリー・ワシントン)
5組のMother&Childが織りなすドラマは 複雑で残酷で儚くて心に迫るものがありました。

なんといっても、アネット・ベニングが素晴しかった。。
頑くななほどに自分の周りに壁を築いて生きてきた彼女が変わっていく様子を、
細かな表情やまなざし、
話し方や歩き方、
あの笑顔で、表現しつくしていたように思う。

それと、エリザベスを演じたナオミ・ワッツも。
彼女の代表作だと言ってもいいかもしれない。
両親を知らない空虚さをあの乾いた冷たい美しさをプラスに作用させてた。
これはもいお見事としかいいようがないほど。


静岡シネ・ギャラリーにて。
2011.3/23 (20) 通算1239
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