LEE

群狼大戦のLEEのレビュー・感想・評価

群狼大戦(1989年製作の映画)
3.8
ごく一部の一部の映画ファンの中では有名な一本
ラストのスタントシーンでムーンリーとジベールフーが大火傷して、その映像を使用しそれすらも話題のタネにしようとした香港映画界の節操のなさが伝わってくる作品



ストーリーはこの手の作品に於いて個人的にはそこまで重視していないのだが本作はちょっと分かりにくいかなと思った
やたらムーンリーは人を裏切ってどんな立ち位置にいるのか分からなくなるし、説明しにくいけど自分の意思を持って動くキャラが多くて彼らを追っているうちに「あれ?なんでこんな展開になってるんだろう?」と混乱してしまった
登場人物自体はいいんだけど、そのキャラクターの掘り下げが浅いので行動に説得力というか納得度が薄い(アレックスマンとかシルベールフーとか
でもクールビューティーなシベールフーは今までみた彼女の作品の中でもかなり好きかも



アクションは半分以上がガンアクションで、ガンアクションしてるうちに距離が詰まったら少し肉弾戦というマーシャルアーツ映画好きとしては正直物足りなさは感じたりはした
でもアクションシーンの総量としてはかなりのものがあり、そのクオリティも早送りしすぎな感じはしなくはないが中々のもの
肉弾戦も思ったより少ないと書いたもののクオリティは流石のもので楽しめた
しかし残念だったのはラストバトルでまさかのローワイコンvsレイルイ、ンジャンユーvsムーンリー&シベールフーが展開され、こっちとしては対戦相手逆で見たかったなぁと感じてしまった
もちろんスタントダブルを多用していることもあって面白いんだけどアクション俳優同士の対決が見たかったというのが本音ではある


アクションを期待するなら中々楽しめる一本
衝撃のラストシーンはある意味必見です
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