髙橋佑弥

アンソニーのハッピー・モーテルの髙橋佑弥のレビュー・感想・評価

4.0
ウェス・アンダーソン初長編。徹底されてはいないが"形式"の萌芽は既に。以降の仕事を多く目にしていると、見慣れない画が多くて撮影が逆に新鮮だが、編集感覚はもう完成されている。本作の成功に、同じく当時テキサス在住だったロウリー少年(13さい)は大いに励まされたそうな。

ロウリー曰く「(『アンソニー…』は)私が13歳の時に公開された映画だったと思いますが、ここで映画が撮れるのだ!…という稲妻のような瞬間でした。(中略)経済的には失敗でしたが、そんなことは気になりませんでした。重要なのは、ダラスの男たちが超クールなインディーズ映画を作ったということだったんです」
※『アンソニーのハッピー・モーテル』の撮影地はダラス=ロウリーの育ったところ。

セリフ、すごく良い。
「彼をカタギの道から救い出さねば」
「あなた抜きで、このヤマを踏ませていただけますと幸いです」

2020/10/21
髙橋佑弥

髙橋佑弥