horahuki

テレクラ殺人事件のhorahukiのレビュー・感想・評価

テレクラ殺人事件(1988年製作の映画)
3.1
殺人ピエロは誰??
テレフォンレディばかりを狙う連続殺人事件が発生!カメラマンの主人公とその彼女のテレフォンレディが殺人ピエロの謎を追うミステリーホラー。

タイトル的に完全にクソ映画を見るつもりだったのですが、思ったよりちゃんとした映画で驚き!『OUT OF THE DARK』を『テレクラ殺人事件』っていうキャッチーでアホくさいものに改変しちゃう邦題センスは最高です。

あらすじ…
テレクラで働いてる彼女を持つカメラマンの主人公。最近テレクラに頭おかしいおっさんから頻繁に電話がかかってきて、みんなウザがっていた。ある日、テレクラの帰り道にピエロのマスクを付けた殺人鬼に同僚が殺される。きっとあのおっさんだと考え警察と協力して罠にはめようとするが…。

主人公のカメラマンが早い段階で容疑者になっちゃうわけなんですが、その理由が警察のおっさんの感。というかイケメンな上に彼女持ちでテレクラレディのヌード写真を撮影してるもんだから、完全に嫉妬で疑ってるという(笑)なんの証拠もないまま逮捕して自白強要するとか闇を感じますね。

しかもテレクラレディにおとりをさせときながら、守ることもできずにあっさり殺されちゃうという無能っぷりも発揮。そのおとり捜査の時にはテレクラの会話内容を全部聴いてるわけですが、別の警察がテレクラレディの声に我慢できずにトイレに行き始めるというね(笑)ナニをするつもりかは知りませんが(^^;;

そんなクソも役に立たない警察なので、主人公と彼女が独自で捜査を始めるわけです。思わぬところから手がかりを見つけて思わぬ(予想通りな?)犯人に迫っていきつつも、警察には容疑者として追われるという王道展開でハラハラしたり、警察にはイライラしたりして楽しく見れました。

ピエロの殺人シーンもグロは全くないけど、その異常っぷりが垣間見える残虐なものになっているので恐怖感もしっかりあります。安心させときながらのいきなりの撲殺や、助かる可能性をチラつかせながらのチェイス、殺人シーンをビデオ撮影したりとバリエーションに富んでいます。そして残虐なだけでなく、どこか遊んでるようにも見えるところがピエロらしさを演出してますね。

色々とポンコツなところも多いけど、期待しすぎなければ結構楽しめる作品でした♫
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