狭須があこ

バックドラフトの狭須があこのレビュー・感想・評価

バックドラフト(1991年製作の映画)
4.0
兄貴に色濃く受け継がれた親父の血にドキドキしますね…

私アトラクション何一つ乗れないんですけど、今年はとうとうUSJの年パスを買いました。
パーク内をウロウロしつつ、ショーまであと1時間じゃどこも行くとこないなぁ…とか言ってたら「バックドラフト」の前を通りかかってね
「待ち時間10分?ここは?」って言ったら友達が「多分絶叫系ではなかったはず」って言うので入ってみたのです

画面に映し出されるカートラッセル!
後ろで泣き叫ぶ子供!!
まじでぇ!?カートラッセルが燃え盛る炎のなかで戦う映画!?
なんで知らんかったんや!!コレ絶対見よう!!
暗闇の中で吹き出す水!!爆発するドラム缶!!襲い来る熱風!!
後ろで泣き叫ぶ子供!!
倒れてくる柱を思わず避ける友達!!(当たったらアトラクションじゃないだろ)

大いに楽しんで帰ってきました。
人気の低いアトラクションっぽいですけど、爆発炎上映画大好きマンにはめっちゃ楽しくて穴場だと思うので、是非一度体験してみてくださいね。

しかし爆発炎上映画というのは、基本的にセガール脱出直後の基地が間一髪で大爆発!とか、全滅したと思しき燃え盛る建物からゆらめくシュワちゃんの影がこちらにゆっくり歩いてくるとか、爆発の起こる中を縫ってニコラスケイジが銃を撃ちながら走ってくるとか、そういう設定からしてフィクションなのが面白いワケですけど
実際に存在する消防士vs炎みたいなの、萌えていいのか?どうなのか?そこに恐怖も感じるよね。っていうの、この監督の「RUSH」「白鯨との闘い」見たときにも思いました。

ところで、この監督の謎解き系の「ダヴィンチコード」とかもあんまり合わないんですが、「バニシングinTURBO」はめっちゃ面白かったんですよね。なので、できたら本当にカーチェイスとか爆発だけを堪能できるアタマ悪い作品を撮っててほしい監督なんですけど、新作の「ハンソロ」はどっち寄りの作品なのかな~
この作品も正直、犯人は?みたいなところは地味だったんですが、炎に包まれるシーンの迫力が本当にスゴイ。
リアリティにこだわり過ぎてて最高でした。

消防士は死と隣り合わせで戦っている、スゴイ!という理性での拍手と、炎!!爆発!!爆風!!落下!!うおおおー!!カッケェー!!という本能での拍手を同時にしたいんですけど、まぁ映画だから…映画だからしてもいいよね。
燃え盛る火ってカッコイイんです。
そこに憧れたからって、ほんとうに火事が起きろ!って思ってるワケじゃないんですよ。

しかしジャムと卵を焼いてる息子を一人にして扉を閉めたときのドキドキ感スゴかったな
映画のテーマがテーマだけに、確実にドア開けた時に炎ブワァー!!ってなって息子もろとも死ぬんだろ…と思ってしまったけどどんだけ炎怖がってるんじゃ私は

憧れと恐怖って紙一重ですよね。
火の用心で暮らしていきましょう
狭須があこ

狭須があこ