名作中の名作。
このラストシーン、弟の兄の帽子を眺めてからの消防車に乗り込んで後輩に声かけて夕日に向かうこのシーン、でき過ぎてるがとても好き。
USJのアトラクションにもなってるが、この作品はすごく多くのことを観る人に伝えてる。
兄弟の絆、チームワーク、勇気、命の尊さ、そして“炎”と言う人が生きていく上で必要不可欠である反面、一歩間違うと恐るべき憎しみの脅威になる存在。
最高のエンターテインメント作品ではあるが、もはや授業に使える教材と言って良いほどに色んな大事なことをわかりやすく伝えてくれる。
この映画の熱き炎の中に身を投じる消防士達の姿を見て何度憧れたことか。本当にカッコいい。この映画の消防士達は何となく江戸の火消しのような命を守るための豪快さと破壊と火事場の馬鹿力的なモノを感じて震える。
本当はもっと色々あるんだろうけど、単純明快に危険と向かい合いながら自分と町の人々の命を守るために身を捧げていることが伝わってくる。
改めて見ると意外と政治や犯罪サスペンス要素もあったりして、実は「火を消してヨッシャー！」だけのそんなに単純な話でもなく、火事の裏側のクライムサスペンスも楽しめる。
サザーランドさんのこのワケあり犯罪者とか、兄の相棒とかシブい役所も多い。
もちろん、いつまで経ってもなかなか歩み寄れない兄弟の関係がメインではあるが、見た目のアクション、火事場、正しく意思を持って生きてるかのような炎の動きなどの演出の凄さも、マジで人が死んでるんじゃないかと思う火災現場の演出もホントにスゴい。
ヒューマンドラマあり、サスペンスあり、アクションあり、熱い男達あり、炎と戦う消防士映画の大金字塔、ここにあり。マジかっけー！
