このレビューはネタバレを含みます
好きなしんちゃん映画を挙げるとするとベタだけど、テーマ性の「ジャングル」、メッセージ性の「オトナ帝国」、完成度の「戦国」の3トップだと思っている。
この映画はとにかく構成に無駄がない。
詳しくないけど時代考証も凄いらしい。
「子供だましをしない」って誠意は子供の頃の自分にも伝わってた記憶がある。
こういう作り手の態度って、理屈では分からなくても伝わるもんだし、大事だと思った。
所謂「お涙頂戴」ってのは観てる人間を安易に泣かせにかかるから嫌われるのであって、登場人物の心をこんな丁寧に丁寧に描かれたら、そりゃ泣いちゃう。
悲劇ではあるんだけど、泣いて爽やかな気持ちになる映画。
本来の意味での「カタルシス」ってこういうことを言うのかな。