ある夜、野原一家は着物を着た時代劇に出てくるような綺麗なおねいさんが出てくる夢を見る。その姫は悲しそうな顔をしていた。シロが庭に掘ったその穴から宝箱が...そこには明らかにしんちゃんが書いたであろう文章で「てんしょうにねんにいる」と。スッと目を閉じたしんちゃんが目を開けるとあのおねいさんがいた所にタイムスリップしてしまう。
井尻又兵衛由俊(屋良有作)空を見上げるのが好きで青空侍、敵には鬼の井尻、しんちゃんにはお股のおじさんと呼ばれる。廉姫とは幼馴染みで恋心を寄せる。30歳。
春日廉(小林愛)野原一家の夢に出てきた春日家の姫。又兵衛に想いを寄せる。しんちゃんに廉ちゃんと呼ばれる。
春日和泉守康綱(羽佐間道夫)廉の父親。妻も息子も先立たれている。未来人の野原一家の話しをすんなり受け入れる。
仁右衛門(緒方賢一)又兵衛の屋敷に夫婦で住み身の回りの世話をする。息子を戦で亡くしている。又兵衛を若と呼ぶ。
吉乃(山本圭子)廉の1番側にいる躾などする老女。廉の又兵衛への想いを知っている。
大蔵井高虎(山路和弘)廉と結婚するはずだったが廉の父親が断りを入れた為に戦になる。
彦蔵(雨上がり決死隊、宮迫博之)儀助(雨上がり決死隊、蛍原徹)金棒を持ち廉やしんのすけを襲うが又兵衛に助けられ家来になる。
真柄太郎左衛門直高(立木文彦)大蔵井高虎の家来。又兵衛と戦い負けるがその強さに命をとるのはおしいとし助けられる。
おおまさ(一龍斎貞友)まさお君にそっくりだが気性の荒い性格。
かずま(真柴摩利)風間君にそっくりだか気が弱い。
ねね(林玉緒)ねねちゃんと同じ名前で顔も似ているがおとなしい。
ぼうしち(佐藤智恵)ぼーちゃんとそっくり、性格もそのまま。
「しんのすけのいない世界に未練なんかあるか?」
「おまえ逃げるのか?」
この2つのヒロシとしんちゃんの言葉は印象に残る。
誰が誰を好きになっても自由な現代とは違い身分の違いで想いを隠さなくてはならない時代。又兵衛と廉姫の想い合っているのに繋がる事が出来ないその切なさがたまらない。廉姫がグイグイ行く感じや又兵衛が受け入れたいのに受け入れられないのも見ていてこの時代なのだからだと悲しくなる。
廉姫を想う吉乃、又兵衛を想う廉姫。廉姫が城を抜け出す所、すごく胸が熱くなり私は泣けました。
笑いがあまりなく結構シリアスな映画になっていて野原一家の活躍も少なめ。車に乗ってボーッとしてる所、家壊され泣くシロ、ヒロシが健康器具振り回す、しんちゃん股間攻撃などは笑える。
劇場で初めて見た時の気持ちが忘れられない映画です。凄く清々しい気持ちだった...終わる5分前までは。衝撃的すぎだった。これ子供が見るような映画では無いです。その後もう1度劇場で見て、テレビでも見て結局DVDも購入した程お気に入りの映画です。
キンチョウってしんちゃんが刀をカチンってする所もグッときた。
想像力が膨らむような映画の始まり方も終わり方も切なくて大人にこそ見て欲しいクレヨンしんちゃんになっています。
子供向けなら、こんなつくり方しなくていいんじゃないかと思えます。
実写も見ましたがアニメの方が何倍も素晴らしいです。
エンディングはダンスマン「二中のファンタジー ~体育を休む女の子編~」で声優でも参加していたようです。