ハゲムボン

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦のハゲムボンのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

先にレビューした三池崇史監督作「十三人の刺客」を借りた勢いで、日本の時代物をもう一本見たいなと思った時にふと思い出して借りました。

戦国時代の知識なんて学研の歴史漫画シリーズの武田信玄、織田信長、徳川家康ぐらいからしか得ていない自分でも、何となくは伝わってくる合戦のリアルな描写にまず関心しました。
籠城した時の、松明の火が大量に四方からゆっくり迫ってくる俯瞰のシーンは背筋がゾゾっとしたし、火縄銃の発射までのタイミングの取り方や掛け声の掛け方も、本当にこうだったんだろなと思えました。

シリアスなシーンでもしっかりギャグが入ってくるのはまた良かった。ただシリアスで感動できる映画ならクレヨンしんちゃんの意味ないもんね。
その荒唐無稽さとリアルさのバランスが絶妙だなぁと感心しきりです。
青空を見あげるシーンとか、心配して城を抜け出すシーンとか、2回目の金打のシーンとか、もう堪らんね。
ひろしが「しんのすけのいない世界に未練なんてあるか!」的なセリフを一寸の曇りなく言い放つ所も、後のドタバタなシーンでサラッと流れてしまってるけどグッとくるとこよね。

あくまで子ども向けアニメ映画だからこその上映時間の短さも、作品の伝えたい部分をタイトにまとめられてて良かったと思う。
ほとんどクレヨンしんちゃんの映画は見たことなかったから、これから少しずつ見ていきたいと思います。配信で見当たらないのが残念だけどねぇ。
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