くわたさん

ドアをノックするのは誰?のくわたさんのレビュー・感想・評価

ドアをノックするのは誰?(1968年製作の映画)
4.0
ハーヴェイ・カイテル作品を観たくなり、彼の作品を検索したら一番古い作品がこれだった。
彼を初めて観たのは「タクシードライバー」のスポーツ役。そのどうしようもないチンピラな人物像がデ・ニーロ演じるトラヴィスを激怒させ「やかましい」と撃ち殺されるシーンは個人的に名シーンの部類に入る。
「タクシードライバー」の8年前に作られた本作は奇しくも同じスコセッシ監督作品と知り、ものすごく興味が湧いた。
本作、白黒作品だったこともあり雰囲気が同監督の「レイジング・ブル」に似ている印象を受けた。淡々と物語は進むので観る人によっては退屈な印象を受けるかもしれないが、個人的には好きな部類の作品だった。そう感じさせたのは単純にハーヴェイ・カイテルが出ていたからなのかもしれないが。
威風堂々なハーヴェイ・カイテルもいいが若い彼もいいと感じた(特に笑顔)。
本作一度きりの鑑賞だが、また見返すと新たな発見があるのかもしれない。
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