恋に踊るの作品情報・感想・評価

「恋に踊る」に投稿された感想・評価

なんだかめちゃ良かった。

『人生の高度計』と合わせてみると、離婚、サブストーリーの恋愛劇、野心と恋愛といったテーマが通じていることがわかる。しかし、こちらはより力強い。展開の多い物語、複数の戦いの絡み合い、男の性的視線を表象する高いビルとシガーの煙。後半、蓄積されたエネルギーの解放が、女性の抑圧の歴史と同調してすごいパワーで襲いかかってくる。バーレスクの支配人達が「炎上」すればなんでもアリという人々だったとことか、金の支払いへの言及が多かったとことか、今まで引き継がれてる資本主義のヤバい点を描いてることにも、なんだが感動する。公開当時不興を買ったのは、第二次大戦で勝つための「金」と「男」をこの映画が批判的に捉えてるからではないだろうか。
上映後トークでの五所さんの、言葉の説明が興ざめ&西洋中心主義を克服できていない&主役二人が実は救われていないと言った指摘は納得したのだが、それ以上に良いものがこの映画にはあると感じた。
kusuki

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4.0
2020.8.29
moon

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3.7
そのセクシーな見た目でバーレスクの観客を虜にするバブルスと、正統派のバレエをやりたい気持ちに蓋をして給料の為にバブルスの引き立て役を引き受けたジュディ。見せ物として一方的に見られる側だった女性が、ヤジを飛ばし嘲笑するだけの観衆に一喝するスピーチのシーンがとにかく気持ち良かった。
当時の興行は芳しくなかったみたいだけど、同じような目線で女性を見ていた人たちにとっては水をさされたように感じるんだろう

この映画で一番醜悪なのは女性たちではなく金のことしか考えずに彼女たちの対立構造を煽る興行主のおっさんであることを忘れてはいけない
buccimane

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3.5
自分の得意な畑で勝負すればいいんだからルシルさんは全然悪いと思うところがなかったな。
逆にずっと避けてたのに演出家と分かった途端抱きつく主人公どうなんだと思った。
練習を覗き見してショック受けてたけどたとえダンス好きでもそういうものがあると当時は知り得ないものなのか。
座長のおば様は浪花千栄子さん感あったしオーディションの時の手振りが最高。
金持ちボンもキモいけどちゃんと男前な面も見せてくれて良かった。
smmt705

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フラダンスが出た時に結構驚いた!バレエが踊れるのに活かせないジュディは、一体何を観てダンスをしたくなってここで働いている人なんだろう?とか思いながら、ダンスのジャンルを横断している印象。
詳細を観ていくと、女性映画(女性監督が、ではなくて、女性を描いているという意味で)と言われるのが、バブルスとジュディが争ったり助けたり、割と現実的にありそうな距離感で描かれたり、ジェンダーレスな年配の女性が取り仕切る姿があったりで描かれている部分だと思う一方で、最終的に男性が取り仕切るダンスカンパニーで働くことになったり、その会社を訪れる際は、女性的な格好になっていたりと、社会構造的な部分としての着地は一般的な所がある的な、五所さんのトークで、ハッとした。

ジュディが、舞台で見られる側について話し始めた後に、バブルスとキャットファイトしたというシーンがあった事は忘れないようにメモしておこう!
いけ

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4.5
映画の窃視的構造にかなり自覚的。観客から見た舞台の平板なショットから、睨み返すためにモーリン・オハラが舞台前方へ進む。その瞬間に舞台横から撮られることで、舞台上が3次元空間として立ちあがり、男性観客は恐れ慄く。しかしそれすら興行的価値に利用されると看破する鋭さに、アーズナーの当時ほぼ唯一の女性監督としての矜恃を見る。
「品とは無縁の女よ」と言いながらフラのスカートを腰ばきに下ろして色気を振りまいたり、道化を頼みながら道化になれるルシル・ポールが魅力的で素敵なだけに、時代といえども線引きする視点に鼻白んだり。ロマコメになりきれなかったり。でも、この上映時間でギュッと詰めながら雨天の中で弾むオハラのふくらはぎのショットを印象に残すのよかった
みずか

みずかの感想・評価

3.9
アテネフランセ・文化センターのドロシー・アーズナー特集で。セクシーなダンスでブロードウェイで人気を得、金持ちの男を誘惑するダンサーのバブルス(ルシル・ポール)と、芸術志向で真実の愛を求めるダンサーのジュディ(モーリン・オハラ)の姿を描く。ジュディのバレエへの憧れ(隣の部屋からレッスンを見つめるショットは素晴らしい)や、舞台でバブルスの引き立て役にされる悔しさの描写もいいが、ジュディがセクシーなダンスを求め、自分に罵声を浴びせる観客に向かい、男性優位主義を非難するところには、驚かされる。映画というメディアが、女性の性的な魅力の描写と分かちがたく結び付いてきたことを考えると、相当に挑発的な台詞である。なかなかの秀作。
kentaro

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傑作。

俗なバブルスと純粋なジュディの対比。
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