「特集上映 戦後80年日仏の交差する視線」日仏学院で鑑賞。
1943年10月ポーランド東部、ソビブル強制収容所で起きた囚人の蜂起を、生還した囚人のひとりイェフダ•レルネルのインタビューで綴るドキュメンタリー。
ソビブル強制収容所のことも、600人もの囚人が反乱を起こし、そのうち約半数が脱出に成功したという事実も、本作で初めて知った。
レルネルがヘブライ語で話し、それを通訳さんがフランス語に訳す。
映像は本作が作られた2001年のポーランドだが、森に囲まれたひと気の無い駅や、今なお悲しみに包まれたような収容所の佇まいは、時が止まったような印象を受ける。
当時16歳だったレルネルは8回も色んな収容所を脱走し、ソビブルに送られる。
今でこそ車窓から見える美しい景色を堪能できる列車の旅だが、当時のユダヤ人たちは、わずかなパンと水だけを与えられ、狭い家畜用列車に何日も押し込まれた。
そして画面に突然現れるガチョウの大群。
ガァガァと耳をつんざくような大声で鳴きわめき走り回る。
なんと、殺されるユダヤ人達の悲鳴を掻き消す為に飼われていたとか。
虐殺が行われている時は、ドイツ兵達がわざとガチョウを追い立てていたという。
レンネルが、斧でドイツ兵を殺害した時の事を淡々と、口元をわずかに歪めながら話す姿に圧倒された。
しかし、顔が青いと指摘されてしまう‥。