「AMEN」の赤い文字
―国際連盟に乗り込む男
化学者として働くSS隊のクルト・ゲルシュタインは
自分が見た恐るべき光景が目に焼き付いている
この事実を世界に告発することを決意する
あえて隊に残って事実を証明しようとした
プロテスタントであったゲルトシュタインの行動
ユダヤ人虐殺のガスの輸送を妨害しようとする
ぐらいしかできない
ホロコーストを実行した者としての苦悩が見える
同じく虐殺を止めようとしたリカルド神父が
自らダビデの星を胸に付ける
カトリック教会とナチスとのパワーバランス
リカルド神父は結局は傍観者であることで
何もできない無力の苦しみに喘いでる
ホロコーストの決死の告発は戦争が終わってから
大きな意味を持つようになる
結果的に命と引き換えとなった「ゲルシュタイン報告」
親衛隊の医師は人として小っちゃいな
ゲルトシュタインの行動を知っていても知らんふり
そして戦後は逃げ切った これも事実
大切な時に真実は表には出ることはない これも事実