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ホロコースト -アドルフ・ヒトラーの洗礼-のRIOのレビュー・感想・評価

3.1
「AMEN」の赤い文字
   ―国際連盟に乗り込む男

化学者として働くSS隊のクルト・ゲルシュタインは
自分が見た恐るべき光景が目に焼き付いている
この事実を世界に告発することを決意する
あえて隊に残って事実を証明しようとした
プロテスタントであったゲルトシュタインの行動
ユダヤ人虐殺のガスの輸送を妨害しようとする
ぐらいしかできない
ホロコーストを実行した者としての苦悩が見える

同じく虐殺を止めようとしたリカルド神父が
自らダビデの星を胸に付ける

カトリック教会とナチスとのパワーバランス

リカルド神父は結局は傍観者であることで
何もできない無力の苦しみに喘いでる

ホロコーストの決死の告発は戦争が終わってから
大きな意味を持つようになる
結果的に命と引き換えとなった「ゲルシュタイン報告」

親衛隊の医師は人として小っちゃいな
ゲルトシュタインの行動を知っていても知らんふり
そして戦後は逃げ切った これも事実
大切な時に真実は表には出ることはない これも事実
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