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カヴァルケードのkojikojiのレビュー・感想・評価

カヴァルケード(1933年製作の映画)
3.3
第6回アカデミー賞作品賞

画質はよくなかった。ストーリーそのものも面白くないのにラストでは時の流れを感じ、何とも言えない気分になる。不思議な映画だった。
カヴァルケードとは「大行進」の意味。

映画は1899年、20世紀の直前の大晦日の夜から、1932年大晦日の夜までの家族とそれを取り巻く人達のも物語を妻、そして母である女性の目を通して、大英帝国のイギリスの歴史にそって描かれた物語。

1899年 ボーア戦争
主人公ジェーン・マリヨットの夫の出征
1901年ヴィクトリア女王の逝去。女王の時代、イギリスは世界の1/5の領土を所有する大帝国となったが、この女王の死とともに徐々に衰退が始まる。
1912年 長男エドワードは新婚旅行でタイタニック号に乗り海の藻屑と消える。
1914年 世界大戦(第一次世界大戦)勃発
夫ロバート、次男ジョーイも出征死亡
1918年第一次世界大戦終戦
1920年代 戦後の堕落・混乱した社会を「20世紀ブルース」として歌うジョーイの恋人ファニーがいた。
ジェーンとロバートと「蛍の光」とともに歩んできた道のりを振り返る。

2時間足らずの映画で激動の時代をコンパクトに描き、いつしか二人とともに30年を生きたような気持ちになる。二人が振り返る人生は、いつしか自分のこれまでの人生と重なる。
「人生はあまりにも短く、しかも淡々と過ぎていく」
そう思う。

監督:フランク・ロイド
脚本:レジナルド・バークレー
原作:ノエル・カワード
キャスト ジェーン・マリヨット(ダイアナ・ウィンヤード)
ロバート・マリヨット(夫)(クライヴ・ブルック)

2023.01.07視聴12
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