みおこし

カヴァルケードのみおこしのレビュー・感想・評価

カヴァルケード(1933年製作の映画)
3.0
明けましておめでとうございます!新年1発目は第6回アカデミー作品賞受賞の本作にてスタートです!

1899年のボーア戦争から、1932年の大晦日までのイギリスの歴史を、とある一家の30年以上にも渡る波乱の人生を描いた一大叙事詩。って書くと、聞こえはいいんだけど、最近の映画を見慣れてるからなのか、相当あっさりした映画でした。歴代アカデミー作品賞の中では、相当微妙な一本だと思われます。

評価すべき点は、たぶん出征の見送りシーンとか、行進のシーンで見られる大量のエキストラを起用したスペクタクルシーンくらいかな、と。当時の技術としては画期的な気がする!
でも、シナリオの味気なさ&ありがち感と言ったら言葉にならなかった。翌年の『或る夜の出来事』とたった1年しか変わらないのに、なんでこんなにダラーンとしたお話になってしまうのだろう。こればっかりは当時の限界とか言えないと思う。いわゆるありきたりなメロドラマ。

役者陣も残念ながら魅力に欠けるし、ひたすら眉間にしわを寄せて「人生はつらいわ」って悩むシーンばっかりで、見ていて悲しくなってくる(笑)。それくらい私たちの時代からは想像できない波乱の生涯だったってことなんでしょうけど。

世界史好きとしても、1つ1つの事象をかすってるだけなので、あまり深みもなく楽しめず。いろいろ残念でした。
当時の世相なのかしら。記録鑑賞としてはできてよかった!
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