LalaーMukuーMerry

カヴァルケードのLalaーMukuーMerryのレビュー・感想・評価

カヴァルケード(1933年製作の映画)
3.0
ボーア戦争(1899)、第1次世界大戦(1914-17)、戦後の社会混乱と、戦争に振り回されたロンドンで暮らすある貴族夫婦の激動の人生。妻であり母であった主人公が、その人生を振り返って感慨に浸って終わる1933年の大河ドラマ作品なのだけれど…
          *
その後の歴史を知っている私たちにしてみると、ここで振り返られてもなぁ。6年後にはまた戦争が始まってもっとひどいことになりますよ、と悪魔の予言を言いたくなってしまう。それにエピソードや人物の掘り下げが浅いし…、最後まで感情移入できずしまい。
          *
20世紀の始まる直前1899年の大晦日から始まる物語と説明されるのだが、細かいことを言うようだけれど、20世紀の始まりは1901年ですから。1900年はまだ19世紀ですから。残念!(どうでもいいか、こんなこと)
          *
1933年のアカデミー賞受賞作品ですが、翌年の「或る夜の出来事」の方がずっと面白いよ。