ハレルヤ

ブラジルから来た少年のハレルヤのレビュー・感想・評価

ブラジルから来た少年(1978年製作の映画)
3.6
かつてアウシュビッツ収容所にいた医師が、ナチスの残党と共に、94人の人物を2年半の内に計画的に殺害しようとする。その計画の先に驚愕の事実が待ち受けるサスペンススリラー。

タイトルだけ見てもどんな映画かさっぱり分からない。大まかなあらすじを見ても、タイトルと何の関係が?と疑問符。

それが物語が進むにつれて、明らかになっていくのがなかなか面白い。
着実に計画殺人を実行していく敵側と、それを追いながら彼らの真の目的を掴もうとするナチスハンターの主人公側。
その駆け引きが徐々にヒートアップしていくのも目が離せません。

今までアメリカの良心とも呼ばれていたグレゴリー・ペックが、イメージとかけ離れた悪役を演じていたのに驚き。
やっぱり名優はどんな役でもしっかりこなすんだな。

そしてラストは何とか綺麗に終われるかと思いきや、最後の最後でのワンシーン。これがゾクッとするくらいの恐ろしさ。タダでは終わらないところが、この映画に深みを与えています。
ハレルヤ

ハレルヤ