『ローズマリーの赤ちゃん』の原作者でも有名なアイラ・レヴィンの小説『ブラジルから来た少年』を、『猿の惑星』『パピヨン』のフランクリン・J・シャフナー監督がサスペンスフルに描ききった傑作SF映画!
元アウシュビッツの医師だったナチス残党のメンゲレ博士による"ヒトラー再生計画"と、それを阻止しようとするナチスハンターとの攻防!ミステリアスかつ緊迫感溢れるスリリングな展開により観る者の心を不安にさせる衝撃のSFサスペンス!
ナチス再興、クローン技術、そしてヒトラー復活の恐怖を描いた本作は、危険な思想のもと、科学技術が悪用される恐ろしさや再び全体主義が台頭する恐ろしさなど、人類が経験した恐ろしい過去が再び繰り返されるのではないかという恐怖を描いています。観る者はストーリーを追いながら、何か良くないことが起こりつつあるのではないかと不安な感情を抱かずにはいられません。そしてついに恐ろしい計画の全容を知ったとこではじめてタイトルの『ブラジルから来た少年』の意味を知ることになります!
そして何より本作で
一番恐ろしいのはラスト!
後味の悪い、この先に良くないことが待ち受けているような不安の残る最後でした。
SFとしても、そしてポリティカル・サスペンスとしても十分楽しめる作品だったと思います!
SF好きなら一度は観ておきたい1本!