年月をかけて飴色がかった空気と、今、ここ、の瑞々しさとがちょうどよくブレンドされているような感じ。京都フィルターもあるのかなぁ。
せせらぎ、銭湯、ウイスキー、コーヒー、お豆腐、水まき、特に背景にある水の音が心地よかったです。
...方丈記だなぁ、と思いました。
あとは、たくさん椅子が出てきました。いろんな場所の椅子にこしかけて、考えたり誰かとふれあったりするのが、流れていく時間の中で句読点みたいに存在してる感じがしました。
で、みなさんそこかしこで、いろいろなものを食べたり飲んだりしていて、おいしそうでした~
Don't think,feel...系の映画だとは思うのですが、思考の小路にはまるのも、感じたまま進むのも、何か違うことをしてみるのも、戻ってくることも、間違ってなくて、自分が“機嫌よくあれるように”やってみたらいい、って気がしました。…ポプラちゃんみたいに(これは無敵の無垢さとかわいさ!)
加瀬亮さん出演作品でピックアップ。お酒の飲み方やタバコの仕草に、いつもどおりくらくらさせられたのですが、特にこの作品では、サンドイッチへのかぶりつき方がとてもツボでした。
“健全な青少年のまま老けた”感じと、そこからの薄皮一枚剥けた感じ、絶妙でした。