リプリー

EVIL IDOL SONGのリプリーのレビュー・感想・評価

EVIL IDOL SONG(2016年製作の映画)
4.0
見たり、聴いたり、読んだりしたら死ぬ「呪われた〇〇モノ」はホラーではよくある設定。
今回は曲な訳だが、これまた結構あって秋元康企画、原田眞人監督、AKB48主演の「伝染歌」とか「ゲゲゲの鬼太郎千年呪い歌」とか、劇中でも言及されている「暗い日曜日」なんかも有名でまあ枚挙にいとまがない。
本作は、呪われた曲をしてしまったアイドルが主人公。
序盤は芸能を舞台にしたメロドラマみたいな展開を見せる。しかし第3幕目にちょっととんでもない事が起きる。それをチープだとかトンデモだと呆れたりとかしてしまった人は低評価になるだろうが、僕はちょっとうれしい驚きだった。
クライマックスも「キングスマン」ばりの見せ場に爆笑。
ここまで書くとやや馬鹿にしているように見えるかもしれないがそんな事はなく、序盤の展開も主人公を追い込む過程を丁寧に描いているのもいいと思う。
問題の第3幕は、ちょっと行動原理が分からない部分もあるが、先述したように面白さが際立っているので気にならなかった。
大畑監督。「リアル鬼ごっこ ライジング」くらいしか見ていないが、面白い監督だな、と感じた。