イチロヲ

恐怖の叫びのイチロヲのレビュー・感想・評価

恐怖の叫び(1947年製作の映画)
3.0
夫の死去により未亡人となった女性が、当主である叔父に対して殺人行為の疑いを抱き始める。マージョリー・C・カールトンの小説を映像化している、サスペンス・ドラマ。

主人公の未亡人は、遺産を守るために当主の甥と極秘結婚していた人物。報道で夫の死を知り、別居先から屋敷に戻ってきたものだから、訳ありの貴族が戦々恐々とする。そして主人公は、当主の奇行を察している義妹と一緒に探偵劇を繰り広げていく。

本編内では、当主が何かしらの悪巧みを働いているような言動を取り、屋敷と隣接している研究所が何となく怪しいような雰囲気を醸し出してくる。演者のセリフ芝居がわざとらしいため、「ここでミスリードを誘うんだ!」という裏方の声が聞こえてくる。

深夜の研究所に忍び込んだり、侵入禁止区域まで探索したり、主人公が積極的にアクションを取ってくれる。真相が明らかになっていく過程を楽しむための、スタンダードなサスペンス劇場。
イチロヲ

イチロヲ