猫脳髄

極楽島殺人事件の猫脳髄のレビュー・感想・評価

極楽島殺人事件(2008年製作の映画)
3.8
1980年代、韓国南西部に位置する離島「極楽島」。住民17人が失踪し、本土に死体の一部が上がり騒然となるなか、舞台は極楽島で起きた事件のはじまりにさかのぼる。保健所長ウソン(パク・ヘイル)の尽力で「優秀離島」として毎年表彰されていた極楽島の住民たちだったが、賭博のいざこざで2名が殺害される刃傷沙汰が起きてから、お互いに疑心暗鬼に陥る。同じく本土から来た女性教師のギナム(パク・ソルミ)と協力して住民を安心させようとするウソンだったが、住民たちは事故か事件か、次々と命を落としていく…

一応、超自然的要素も盛り込んではいるが、基本はサスペンスとして進行する。離島の閉鎖空間がパニックに陥りタイムリミット(住民全滅)まで謎解きが展開し、緊張感は維持される。ラストとプロローグの繋がりの処理には若干の不満が残るが、本筋のシナリオはよくできている。
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