orixケン

金環蝕のorixケンのレビュー・感想・評価

金環蝕(1975年製作の映画)
3.8
重厚な政治汚職ドラマ。贈賄の政治家や水源団体や建設会社だけでなくその周囲の情報屋や金貸しや大手マスコミや水商売の女性まで含めて金に群がる人間を描きだしてる。
最後正義面している情報誌の社長も金で動いているし、まともな人間一人も出てこない。
フィクションであれば面白い映画だなで終わるんだろうけど、全部実話で実際の人物モデルに描かれているし今も同じような事あるんだろうなと想像もできるのでかなり複雑な感情になる。
ニヒルで冷酷な仲代達矢と熱くがさつな三国連太郎の好対照な演技よかった。