umihayato

金環蝕のumihayatoのレビュー・感想・評価

金環蝕(1975年製作の映画)
5.0
初っ端、総裁選の話から始まるので
今見るのがタイムリーなんじゃないかと

安倍政権下で出た数々の疑惑
森友加計、桜、検察庁と政界の繋がり、河井問題
関係官僚の死
コロナで露呈した公共事業を介した癒着構造
疑惑に対する国会での言い逃れ答弁
これらにめちゃくちゃ繋がる話が満載
この映画がほぼすべてさらっている

ダム建設を官房長官懇意の建設会社にさせるよう官僚がお願いする時に、首相夫人の手紙が渡され、総理案件すぎて笑ってしまった

この国は公共事業で私利私欲を貪る奴で溢れていて
請け負う事業社の資金は政府が持っていて、それは国民の血税である
そこから賄賂、政治献金が何億という金で出ているとしたら
そりゃいくら公共事業をやったって景気が良くなるわけがない。
更に問題なのはそれらが追及されたとしても、政府と司法に癒着があれば法に問われないことであると思う。
劇中でも法相の暗躍がそれを匂わせる

内閣官房長は仲代達矢
しかし現実に仲代内閣誕生なら俺は喜んでついていくかもしれない
葉山の波と濡れ場の交差はさすがに潮吹きすぎて笑う
宇野重吉VS仲代達矢は最高であった。

エンドロールで庶民と政治家の対比が描かれるのもこってるなぁと
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