けーはち

planetarian 星の人のけーはちのレビュー・感想・評価

planetarian 星の人(2016年製作の映画)
3.4
空を分厚い死の灰が覆う滅亡間近の世界。人類がもう見ることの叶わない星空をプラネタリウムで映して歩く「星の人」……彼はかつて壊滅した都市でプラネタリウムの案内用ロボットと出会い、その純真な想いを引き継いだのだ。

古典的なポストアポカリプス世界のロボット感動系SFアニメ。ロボットも当然のように、可愛く健気でポンコツ美少女タイプなのはクールジャパン🤖

絵が一昔前のオタクっぽいのは12年前の全盛の頃の「泣きゲー」と呼ばれるゲームのアニメ化なのでやむなし。また台詞でクドクド全て心情吐露するタルい話運びはこの手のゲームのアニメ化の常(ゲームは容量が限られるのでボイス・動画でなくト書きテキストで語られる量が多い)なものの、最期まで疑いなく職務に忠実に懸命に人間を喜ばせ守ろうとするポンコツ美少女🤖ちゃんの健気さ、可哀想さで涙腺をグイグイ攻める。

「まあ、プラネタリウム見せたところで世界は変わらんやろ」みたいな感はあるが、終末世界SFモノっていわば人類全部難病モノみたいなもんで、来たるべき終焉を思い感傷に浸るマゾ泣きアニメ。60分くらいでまとめても良かったのでは。