れれれざうるす

ネクロマンティック2のれれれざうるすのレビュー・感想・評価

ネクロマンティック2(1987年製作の映画)
4.4
【※前作のネタバレしてます】
ご丁寧に前作での大量出血大量射精シーンからおさらいしてくれます。(誰もあんなシーン忘れないと思うけど…)
前作とは違いネクロフィリアでありながらも普通の恋愛を試みる女が主人公。
ストーリー性UP、死体のクオリティUP、時間30分UP、ロマンス度UP、グロ度DOWN、切なさ←NEW!

前作で自殺した主人公を墓から掘り起こすところから始まる。そしてテイクアウトしちゃって早速ペロペロしちゃうも、ドロドロベタベタの死体はさすがに臭すぎたのかゲロる。綺麗に拭いてあげてお洋服を着せて2ショットとか撮っちゃう。とても嬉しそう。

が、なんとこの女・・・
生きている彼氏がいます。

あ!?またかよ!世の中顔かよ!!
2人のデートシーンや一緒に観る映画(全裸で鳥について語る謎映画)のシーンが結構かったるいのだが、セックスの際に「動かないで」と要求したり、彼氏を逆さにして吊るした写真撮ったり、徐々にネクロフィリアな部分が露わに…。彼氏も「彼女が変態で…」と困惑。別れるつもりはないんかよ?と我々観客も困惑。

死体解体シーンがあまりにも切ない・・・。
なんだろう、元々ネクロフィリアというより“一目惚れした人がすでに死んでいた”って感じがするんだよね。

前作のウサギ解体よりエグさ倍増の、アザラシ解体ビデオ鑑賞女子会のシーンは印象的。「なにで興奮しようが勝手や!チンコをアップで見る方が変態やろが!」と罵倒するところにはハッとさせられた。
そうだよね!!世間での“普通”の基準が可笑しいだけで誰が何で興奮しても変じゃないんだよ!!!狂ってるのは世の中だよ!!!
てことが言いたいんだと思う(洗脳)

ちなみに前作での主人公の彼女は墓を掘り起こしに行くも「チッ!クソがっ!先越された!」みたいな顔して即フェードアウトするだけのゲスト出演。

ていうか…ドイツってこんなにネクロフィリアいるの??すごいね…。
まとめると、本作は間違いなくラブストーリーとして傑作だし報われない恋愛モノと少しのグロが好きな人にはオススメ。個人的には前作のゴアシーンより本作の方が美しさがあって好き。
前作同様音楽はとても癒し系で穏やかな気持ちになれます。


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【追記】ネクロフィリア映画を極めていくうちにネクロフィリアにも種類(趣向)があると知りましたので誰も見てないと思うけどここで紹介しときます。

①死後から時間が経たず腐敗してない綺麗な死体を屍姦
②腐敗してる死体を屍姦
③生きてる人間と性交してる最中に殺して屍姦

これが主なパターンなんですが、必ずしも挿入するのが屍姦ではないそうです。死体をペロペロしたり、コレクションしたり、一部位だけを犯すネクロフィリアも実在するらしい。前作の主人公カップルがそれでしたね。ちなみに本作の主人公の女はオールクリアしてます。ヨッ!パーフェクトネクロフィリア!

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以下コメント欄でネタバレ。