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北京の自転車のkeinoshinのレビュー・感想・評価

北京の自転車(2000年製作の映画)
2.9
タイトルとDVDのジャケットから、勝手に中国版キラキラ系青春映画なのかと勘違いしてレンタルしたもんで、観てる途中で「え、なにこの話…」ってなった。

配送会社に勤める男の子・グイが仕事で使ってた自転車を盗まれて転売され、それを知らずに買った高校生の男の子・ジェンが同じ生活範囲内に住んでたもんだから、その自転車を巡って取り返したり取り返されたりっていうストーリー。(雑)
DVDのジャケットはジェンと、友達以上恋人未満的な女の子の2ショットが使われてるけど、主役は男の子二人。

必要最低限に流れるBGMの感じとか、昔ながらの街並みとか、若者同士の抗争とか暴力とか、主役の俳優のいい意味での地味さとか、初期侯孝賢みがあってよかった。ストーリーは侯孝賢ほどノスタルジック&センチメンタルではなかったけど、主題は都市部における格差なので当たり前か。
(ついでに言うと、好意を寄せてる相手の心変わりを暴力で晴らそうとするところはクーリンチェみたいだった。)

一番印象に残ってるのは本編に全く関係ない、友人がさっきまで口の中に入れていた歯ブラシでグイがそのまま歯を磨くシーン。個人的には相手が誰であろうと絶対嫌なんだけど、中国では抵抗ないのかな?って疑問だった。

思ってたのと違ったのでこの評価になってしまったけど、最初から知った上で観てたらもうちょっと違う評価になったかも。
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