このレビューはネタバレを含みます
一応点数はつけたが、ジブリ作品って点数付けられない別次元の作品。最後まで見たのは初めてかもしれない。
ジブリってこんなに難しい話だっけ？と思ったけど、宮崎駿のつくるジブリ作品ってトトロとかハウルとかポニョとか後期はわりと分かりやすい子供向けの作品が多いけど初期ってこんな感じか。ナウシカとかも似たような感じだしな。首とか腕とかちょん切れて、なかなかグロい。
誰が敵で誰が味方なのかが分かりづらくて難しく感じたけど、これがその作品の伝えたかったことの一つなのかもしれない。誰もが明確な悪意を持ってるわけじゃないけど、森とか自然とかを破壊したり、誰かにとって不利益なことをやってたりする。エボシ様だって悪者っぽいけど、村の女の人からは好かれてるし、村の人たちは幸せそうに暮らしてたしね。最初に助けた赤い鼻のおじさん、最後にちょっと悪者になってたの最高に皮肉だな。あのとき助けなければこんなことには…
田中裕子がエボシ様なのめっちゃかっこよかった。サンが石田ゆり子なのも気づかなかったけど可愛い。
シシガミ様にちょんぎった首返上して許されたのまじで意味わからん。ちょん切られた首返されてもねぇ…
アシタカが果てしなく優しくて強くて頼りになるから結婚してくださいって何回も唱えながら見てた。冒頭で村の女子（カヤ）といい感じで、「お前のことは片時も忘れない」みたいなこと言ってたのに多分ずっと忘れてて草。一回も思い出さないじゃん。アシタカきっとカヤのこと好きじゃなかったけど、カヤからの好意を無下にできなくて思わせぶりしたんだろうな。
サンとアシタカがそれぞれ違う場所で生きていくラストはカッコいい。やっぱり簡単には分かり合えないよね。でも分かり合えないもの同士でも、争わずに、別々の場所で静かに暮らしていくことができればそれが1番平和でハッピーエンドなのかも。
