スワヒリ亭こゆう

もののけ姫のスワヒリ亭こゆうのレビュー・感想・評価

もののけ姫(1997年製作の映画)
4.3
公開して初めてテレビ放送した時以来に見たのですが、当時より面白く感じました。
1997年の映画ですが、全く古臭く感じないのは凄いですね!

自然と人間の共存。
テーマ的には説教臭くなりがちですが、面白く作っていますよね。

僕がジブリ映画を一番、凄く感じるのはスケールの大きさです。
話のスケールが広がりすぎると、まとまらなかったり、狭すぎるとチープになります。
ですがジブリはスケールを大きく内容も盛り沢山で見応えあります。
僕は元々そんなにジブリ映画は特別好きな訳ではないんです。
だけど、「もののけ姫」「ラピュタ」等作品によっては圧倒されますね。

作品にパワーを感じる映画だと思いました。


2回目観賞の感想
この映画は観るたびに面白く感じられます。
最初はそんなに好きな映画ではなかったけど、今では宮崎駿監督作品の中では一二位を争う作品です。
今年の干支は亥年とあって『もののけ姫』を観賞することにしました。

本作は構想16年と言われるだけあって実際の室町時代の日本と『もののけ姫』独自の神々の世界とが素晴らしく溶け込みあっていますね。
主人公も武士ではないのも面白い要因だと思います。

もののけ姫ことサンについても、ターザン的な森で山犬に育てられただけではなく、そもそもはいわゆる生贄だったんですね。
山犬への人間からの生贄として贈られた子供だった。それをモロの神が育てた。
何度も観たはずなのにあまり解ってなかったな。

こういう映画で語られていない部分も細かく設定出来てるから薄っぺらなストーリーになっていなくて面白く観れるんだと思います。