あか

もののけ姫のあかのレビュー・感想・評価

もののけ姫(1997年製作の映画)
4.5
壮大なアニメーションと綺麗な音楽は
日本の神と人間を描く話には相応しく、
この素晴らしいドラマのコアとなっていました。

価値観の異なる、己の正義・信念を貫くキャラクター達がぶつかり合う脚本は非常に現代的なテーマで興味深いです。
最後は宮崎駿らしい、一つの解を明示しつつも、幸福感のあるファンタジー感で満ちたエンディングによって幕を閉じた。

個性的な神々と自然、世界観は唯一無二であって、アシタカの旅路に飽きる事はない。
アシタカと共に森や神々の世界に触れていく。。。
旅に出てから、シシ神に出会うまでの流れはとても素晴らしい。

個人的に残念なのは、
終盤の予定調和的な流れです。序盤中盤に比べ明らかな描写不足だと思うし、ツッコミどころがありました。

・たたら場にいる女性トキが、戦の最中持ち場を死守しながら周りを鼓舞しているのに、アシタカの言葉を聞いてすぐ持ち場を捨てるシーン。
(身分の低い自分達を救ったリーダーエボシ御前を想った行動は何処へ...
エボシを気絶させ、宿敵サンを取り逃がした原因を作ったのは、アシタカ。まあイケメンが正義ということでしょ。。)

・ジコ坊があっさり首を献上するくだり。

・エボシとサン・犬の神との間で何があったのか。命を賭して戦った宿敵同士が手を取り合ったやり取りは何だったのか、見てみたかった。
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