ジブリの中で一番に好きな作品。
久しぶりにDVD買って観直したら思ってた以上にアシタカがサンにラブラブ攻撃一辺倒で衝撃だった。若かりし頃の私はこのアタックぶりをスルーして何を見ていたのだろう(笑)
それにしても石田ゆり子のサンがいい。乙事主の森繫久彌も、モロの美輪明宏もみんながみんな自分の意志にまっすぐで、正直で、尊い。
動物と人間、それぞれの正義。
ただ、それすらも遥かに超越する自然と神の存在。
美しい幻想的なアニメーションと重低音のように響く荘厳な音楽が素晴らしい。
消して汚してはならない聖地を潰し畏怖の心を失って、尊い犠牲を払った上に人間は今の生活を築き上げた。理解せずに共存はできないけれど、それを叶えることはどれだけ難しいことか。無言の抵抗で泥を塗りたくって敵地に飛び込んでいくイノシシのシーンにいつも感動する。
そして大好きな最後のシーン。
「アシタカは好きだ。けど、人間を許すことはできない」
「それでもいい。共に生きよう」
あぁぁ、好きだぁ。。。好きなのに別れていく、爽やかなのに切ない感じが好きだぁ。。。
お互いの存在を心にとめてそれを支えにこれからを生きていく、この静かで絶対的な信愛の関係は永遠に憧れかもしれない。
