やまひろ

もののけ姫のやまひろのレビュー・感想・評価

もののけ姫(1997年製作の映画)
4.4
『生きろ。そなたは美しい』

スタジオジブリ制作の長編アニメーション映画作品。監督は宮崎駿
構想16年、制作に3年をかけた大作であり、興行収入193億円を記録し当時の日本映画の興行記録を塗り替えた。

公開当時私は13歳、小学生だったわけですが、劇場に観に行って、内容の難解さに付いていけず、とりあえずアシタカがカッコイイなーって観てたわけです。

その後も何度も観て、成長するとともにこの映画の奥深さとメッセージ性に強く惹かれていくようになった。


「人間と自然」のテーマを元にいかにも日本らしい文化や歴史を織り交ぜた日本アニメの傑作と私は思っている。

この作品は(他の作品もだけどw)説明がほとんどないので、セリフを聞いて想像するしか無い。時代設定はもちろん、神々が住む深い森がなんなのか、なぜ獣が大きく人の言葉を話すのか、人はなぜ森を切り開くのか、、、もうねすげー不親切だと思う。
小さい子が観ても半分も理解出来ない。だけど小さい子も魅入ってしまう今作はアニメの枠を超えた名作だ。

いつもながらに裏の設定が多くあるので、調べて見ると非常に面白い。

・時代は室町と戦国時代が混ざったもの
・タタラ場ではハンセン病を患った人たちが多く働いている
・エボシは10代の頃奴隷として倭寇の親分のところに売られている。そこで親分の妻となるもその男を殺して財産を奪って戻ってきた。
・売られた女性を買い取り大切に扱うのは自分の経験から
・モロとおっことぬしは好い仲だった
・アシタカは成長しない
・アシタカは右腕には呪いにより「爆発的な力を与える代わりに、少しずつ命を奪っていく」

※サンはエボシの娘説があるが、これは確証がないのでファンの推察らしい。でもそうなら胸熱


公開から20年以上も経過しているのに、今観ても色あせない素晴らしい映画
何度も観たい映画

大好きな映画です。
やまひろ

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