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もののけ姫のinazumaのレビュー・感想・評価

もののけ姫(1997年製作の映画)
5.0
個人的にジブリ最高傑作。
何回繰り返し観ても、最後まで画面に釘付け。壮大な世界観と音楽、鮮烈で容赦のない描写の数々に圧倒されっぱなし。

人間vs神という構図がまたグッとくるし、それぞれの立場が上手く絡み合いながら進行していくのが見ていて本当に面白い。

演出がとにかくカッコいい!
例えばたたら場でのサンとエボシの対決シーン。サンがエボシに向かって走っていくのをサン目線のショットで見せ、二人が至近距離に近づいた瞬間、エボシが上着をバッと脱ぎ戦闘体制に入る…この瞬間カットが変わり二人の対決が始まっている…この完璧なカット割りと間、そしてリズム!今じゃいろいろな作品でよく見られる演出かもしれませんが、公開当時は新鮮で、あまりのカッコよさに衝撃と快感を覚えました。
あとはシシ神(デイダラボッチ)の初登場シーンで、木霊のキモカワイイ"首カタカタ"が恐ろしい伏線として描かれていたり、アシタカと馬上衆の対決のテンポの良さなど、挙げだしたらキリがない。
一番好きなのはモロの"最後の抵抗"です。カッコよすぎてアツすぎて、体がビリビリしびれました。この感覚こそ映画に求めているもの。
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