アルティナ

もののけ姫のアルティナのレビュー・感想・評価

もののけ姫(1997年製作の映画)
4.7
映画開始直後のアシタカがタタリ神を退治するシーンから、もう音楽や展開が素晴らしく、この世界観にすぐ引き込まれました。
また、呪いをかけられたアシタカや、ヒトから生贄として出され、山犬に育てられたサンなど、それぞれ違った立場にいる登場人物たちが、皆たくましく生きている描写がすごく丁寧にされているのも印象的でした。
宮崎駿監督は、この映画を作った理由を
「日本の子供たちが生きるための疑問を持っているから」
としていたようですが、この映画が公開されてから20年近く経った現在の方が、生きる疑問を持っている子供たちがより多いようにも思います。そんな現代っ子たちにオススメな映画でもあり、何か掴みとれる事があれば最高ですね。

肉が腐っていってしまう病気の患者の長の
「生きることはまことに苦しくつらい。世を呪い人を呪いそれでも生きたい」
というセリフがすごく私の心に残りました。