もののけ姫のpapandaのレビュー・感想・評価

これも公開時以来の劇場鑑賞。ヒトの欲にキリがないのはヒトの業とジコ坊は言うが、それが決して外れていないのが悲しい。でも、多々良場はヒトとしてありたい場であるし、それが森をどんどん壊すのはあまりにやるせないし、何が正しいのかわからない。鹿神は森の精霊の生き神なのか呪いに満ちた死神なのか。鹿神の首を奪うのもヒトだし、首を返すのもヒトだった。アシタカがそこに拘るのも、森とヒトとが共にあるあり方を求めるためなのだろう。答えを求め続けるアシタカは、やがてユパ様のようになるのだろうか。