玉虫厨子

もののけ姫の玉虫厨子のレビュー・感想・評価

もののけ姫(1997年製作の映画)
4.5
初めて映画館でもののけ姫観たけどこれ生まれる前の映画なんか!!
ハム太郎おじさんがナウシカ観て言ってた「何度も見てるはずなのにやっと記憶定着した」的なことを本気で実感。
映画館で観ると集中力も音も映像も違うからめちゃくちゃ記憶に定着しまくる。

開始3分で観に来たことが大正解だと感じた。
実はその昔アシタカにガチ恋したことがあります。
モロと乙事主の2回目の対峙シーンで山犬兄弟が疲れきってシワシワピカチュウみたいになってるの、おきゃわ。


正義の反対はまた別の正義ってよく言ったものよね。
エボシ御前が悪かといえばそうじゃないし、むしろ人間サイドからしたら村を興して売られた女たちを買って仕事を与え、ハンセン病患者にも人として接する良きリーダーだし。

物語がもののけ対人間って単純な対立じゃなくて、色々な立場の思いとか狙いが絡み合ってるのもまた良い。
モロの君の愛情と知恵の深さとか、乙事主の崇高さ、シシガミが表す象徴とか。
たぶんシシガミ様に感情とかなくてそのときの摂理で、あるいは適当に生死を司ってるのかなぁ。
でも乙事主が完全に祟り神になる前に死を与えたのは慈悲なのか。
サンが祟り神と化しつつある乙事主に取り込まれそうになってるとき、モロが「娘を返してもらう」って発言をして救出を果たすので泣いた。
夜にアシタカと話したとき、サンが乙事主の目になりに行くって言ったとき、いつでもサンを想ってた母だもんね。
娘のことを心配して、でも選択は任せて。

アシタカは乙事主からサンを救出できなかったけど、それは増大しまくった怒りとか憎しみとかそういうものに単純な純粋さだけでは敵わないとか、母の偉大さとかそういうもの?考えすぎか。

山犬ズとサン、タタラ場とアシタカ
全部良い方にっていうのは希望的観測かもしれないけどそうであってほしいナァ。
玉虫厨子

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