人間「森ぶっ壊して土地広げようぜ!」
アシタカ「森のものたちの気持ちも考えろ!」
森に暮らすものたち「人間は私たちの居場所を破壊するクズ」
アシタカ「人が生きていくためには、森林伐採が必要な時もある。オレも人間だ、共に生きる道を探ろう」
人間「森の神ぶっ殺す!」
森に暮らすものたち「人間は皆殺しだ!」
アシタカ「みんな仲良くしろ!!」
という不毛なやり取りを、2時間延々繰り返す傑作。
最後の最後まで何も解決しないで終わるが、アシタカの「それでもいい。共に生きよう」という言葉が救いになる。
ちなみにオレは、ジブリ映画で一番好きなヒロインがサン。死にかけたアシタカに無理矢理ビーフジャーキーみたいなのを食わそうとするところが可愛すぎて、惚れた。そなたは美しい。
リバイバル上映で、今回初めて劇場で観ることが出来たのだが、円盤や金ローで鑑賞した時とは別次元の感動があった。
恐ろしいことに、現実の世界はジコ坊みたいな奴ばっかりで、日に日に本作の世界観に近づいていっている。(むしろ、より悪化している)オレたちもアシタカを見習い、包帯ぐるぐる巻きにして「右腕が疼くぜ」とか呟きつつ、自然との共生をはかるべきだ。
ジコ坊も「馬鹿には勝てん」と言っている。