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ブラボー火星人2000のHKのレビュー・感想・評価

ブラボー火星人2000(1998年製作の映画)
3.5
昔TVでやってた米ドラマ「ブラボー火星人」の記憶といえば、モノクロ画面で火星人らしき役者の頭から触覚のような2本のアンテナがニョキニョキ生えてくるシーンのみ。
小学校に上がる前くらいでしょうか、詳しいストーリーは全く記憶にナシ。
本作はB級TVムービーレベルを予想してたら、意外やしっかりと作られた作品でした。

原題は“My Favorite Martian”で旧TVシリーズと同じですが、本作はそのリメイクであり、続編でもあり、さらに旧シリーズのパイロット版にも成り得るよくできた脚本。

地球に事故で不時着して地球人に化けた火星人が地球人に助けられ仲良くなるパターン。
故郷の星に帰りたい宇宙人とそれを手助けする地球人の友情は中年版『ET』か。

主人公の火星人には当時62歳のクリストファー・ロイド(ということは『バック・トゥー・ザ・フューチャー』の頃の“ドク”はまだ40代だったという驚きの事実 )。
彼と友情が芽生える地球人に当時44歳のジェフ・ダニエルズ(『カイロの紫のバラ』『スピード』)。

女優陣もちょい大人の魅力の皆さんが集結。
当時34歳のエリザベス・ハーレイ(『オースティン・パワーズ』『悪いことしましょ!』)、当時39歳のダリル・ハンナ(『ブレードランナー』『スプラッシュ』)、お隣のブラウンさんを演じたクリスティーン・エバーソール(『アマデウス』や『トゥルー・クライム』)という女優も見覚えあり。
スペシャルで旧TVシリーズのレイ・ウォルストン(『スティング』『大陸横断超特急』)も放送当時(1963年)から地球で暮らしていた火星人として特別出演。

アメリカでの公開は1999年ながら日本公開に合わせて邦題に2000がついた様子。
CGも特撮も今よりはチープながらも充分通用するレベル・・・というより当時から20年も経った現在の方が意外に進歩してないと思ったのも事実。
あのグロテスクな火星人本来の姿は旧TVシリーズと同じなのかは不明。

テーマ曲が『メン・イン・ブラック』っぽいと思ったら同じくダニー・エルフマン作曲。
『メン・イン~』みたいな黒服・黒サングラスの男たちも出てきます。
もう一人の音楽担当はジョン・デブニー(『ラマになった王様』)。
この二人、『スパイキッズ』シリーズなんかも一緒にやってるみたいです。

それにしても、ロイドが(後半ハーレイも)着るTシャツの日本語が印象的。
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