アァーーーーーー

セブンス・コンチネントのアァーーーーーーのレビュー・感想・評価

セブンス・コンチネント(1989年製作の映画)
4.6
「満たされてても幸せでないのは心に嘘をついているからだ」

やっぱりミヒャエルハネケの作品は最初の作品からブッ飛んでる!
スゲー無茶苦茶な映画だけど、実話が元になってるらしい。。
やっぱ少ないセリフの中で内面を表現する手法はこの監督の凄さだし、狂気だし、テーマなんだろうなぁーと。

ネタバレが過ぎるので多くは語りませんが、
扱ってる内容は日本映画でもありがちな、中流階級の家庭で繰り返される毎日。それを各短くも印象的なカットを使って長めのブラックアウト挟んで、スタイリッシュに、3年にまたいで簡潔に描いていく先にある狂気。
この手のブラックアウトの手法はジムジャームッシュの映画にあった様な、、

1989年のドイツってこんな感じだったのかなーとか。
ある意味グランジムーブメント、ジェネレーションエックス世代ちょい前の感覚がこうだったのかな?とか。

ただ、ちょっと長くてダルいというか、眠くなるというか。
メチャクチャ構成も構図も内容も素晴らしいしスゲー評価できるけど、んーーー。って感じ。
セリフが少ないのとテンポもゆったりなので、世の中の流れに疲れて泣いてしまいそうなぐらい落ち込んでる時にコーヒーでも飲みながらホケーっと見るぐらいがスカッとするのかも。

完全に18禁な内容なのに制限がない(多分、、)のは殺しや薬物、暴力やセックスのシーンを排除してるからで、そこも監督が世の中に対して「バカ野郎どもめ!」とほくそ笑んでる感じがまた良いw
アァーーーーーー

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