Diamante

セブンス・コンチネントのDiamanteのレビュー・感想・評価

セブンス・コンチネント(1989年製作の映画)
4.0
ゆっくりと十分過ぎる程の間で、世間との別れの準備をしていくあの破壊映像は、心理的な負の心情が強烈に伝わり、不安感や消失感ともとれるので、ハネケ作品の中でもかなり辛いものがありました。
原因を省き、行動に焦点を当てた事により、不穏感を増長させているように見え、あの涙も然り、ワンシーンで観る側に様々な憶測と感情を抱かせる凄い映像だと思います。そして、大同小異に思えるアムールと共通する観点、決して珍しい事ではなく、何処にでも起こり得る例に見えるので、尚の事きつい作品でした。
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