説明は行為の持つ力を卑小化する
(監督インタビューより)
ミヒャエル・ハネケ処女作!
デビューからこれか………
とんでもないな。
説明はせず、観客に物語を解釈、構築させる手法は、ずっと変わらず。
解答はない。
各々がその時に感じたものが、この映画そのものなのだ。
ストーリィは三部構成。
ゲオルク、妻アンナ、娘エヴァ。
1987年からの3年と1日を映す。
3人はどう生きて何をしたのか。
そして何を為すのか………
OPから無言の洗車。
その後も会話はあまりなく、顔もほとんど撮さない。
表情ではなく行為を見せる。
起きて、食べて、働いて、寝て…
淡々と無機質に。
そして結末は……
とにかくネタバレになるので何も書けませんが、実にハネケらしい作品でした☆
解答は無いけれど、放り投げっぱなしでない。
3人の行為や変化から様々な感情を受け取れるのです。
あとはそれをどう構築していくか。
面白いですね(*´ω`*)
劇的な売れてる映画的解釈も出来るし、分からないけどリズムに飲まれた~とふんわり受け止めることも出来る!
監督インタビューでも、映画はリズムだ、と答えていたし♪
分かる分からないとか、これは〇〇だと説明するとかでなく、ハネケの音楽にノること。
それが彼の作品を楽しむのに一番重要な事なのかもしれない。
とか言いつつ、やっぱりモヤっとはしますけどねw
でもそれが心地好い☆
…が、しばらくは観たくない、超絶鬱映画でした!
と、そんな鬱々映画の後に私事をば…
森鴎外とマイケル・ベイと同じ本日、わたくし誕生致しました。
おめでとう、ありがとう( ´∀`)
今年はハネケ等、ヨーロッパやインドの作品を沢山観たいなぁ~とか思います♪
クラシックな作品も。
そんなこんなで、今年もよろしくお願い致します☆