ATSUSHI

キャッスル・フリークのATSUSHIのレビュー・感想・評価

キャッスル・フリーク(1995年製作の映画)
5.0
新文芸坐の『血みどろオールナイト』特集で出会った一作。
『死霊のしたたり』『フロム・ビヨンド』のコンビが集結しているだけに、舞台となる古城やフリークのデザイン、スプラッター描写こそレベルが高い。それだけに終わらず、虐待されつづけたまま生きながらえたフリークの不幸、末っ子を父親の不慮の事故より失った悲劇が交わるエモーションに訴えかけるドラマが出色だ。
冒頭の痛々しいムチのシーンからから始まり、父親の手によって引き起こされる事故も一夜の情事が益々惨劇を加速させる展開も目が離せない。やがて明かされるフリークと主人公一家の関係性にも吃驚。

今回はヌードが無いバーバラ・クランプトン様の演技も美貌も相変わらずバッチリ!今現在でも進んで低予算ホラーに顔を出してくれるのもありがたいかぎりだ。




オールナイト上映の話に戻るが、この後味の悪さを引きずらせた後に始まるジョセフ・ジットー監督の『ローズマリー』もまた衝撃だった。