血なまぐさい題名を裏切るように、旅を共にする人々が船に乗っていく場面からずっと続いてほしい心地よさが流れる。槍持ちという低い身分ながら卑屈にならず、槍を相棒に若様の後をまっすぐに追うやさしく健気な片…
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やはり終盤の槍の殺陣が圧巻だが、それまでのご機嫌なバイブスの人情群像劇も楽しい。槍の殺陣は危険そう…。
最後大暴れするのがなんでもない槍持ちの下郎というのが良くて、内田吐夢監督の思いが出ているなぁ…
群像劇として凄く良く出来てる。全キャラがイキイキしてる。でもラストが唐突と言うか、急カーブ過ぎて面食らう。おたねを救い出す辺りでジ・エンドでも映画として成立してた気がするが、人情時代劇で終わらせない…
>>続きを読む酒に呑まれる主人と
気の弱い下郎
厳格な下郎の珍道中は、一瞬にして
血と泥に塗れる!
お役所仕事の武家社会のルールから、ちょっとだけ逸脱したがために訪れる理不尽!
昨今のSNSに蔓延る正義警察と…
ロードムービーと群像劇を両立させられるのはまさにお蔭参りのある時代劇(江戸時代)ならでは!
身長の倍以上ある槍を抱えて歩く権八。大金抱えてビクビクしてる藤三郎(ミスリードにもなってる)。皆が舟…
映画すべてがラスト十五分の前フリ
ほのぼのオープニングからの血深泥映画。(ちょっと言い過ぎ)
前フリと言ってしまいましたが、人情ものとしても、反体制映画としてもしっかり面白いから素晴らしい。
武士…
人情話かと思いきや、最後はタイトルの意味がわかる。泥だらけの決闘シーンはすごい。
昔は良かったなんて、思えない。
封建社会の中で人間の尊さが際立つ。
片岡千恵蔵はなんかみただけで、少し笑いそうになる…
ほのぼのとした旅の人情喜劇が一転して縦構図の活劇に転じる怒涛のクライマックス。これは反体制映画だったのだと知る。
相米慎二はこれをかなり気に入っていたみたいだけど何となく分かる。「お引越し」で桜田淳…
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監督 内田吐夢
企画協力 伊藤大輔、小津安二郎、清水宏
というなんとも豪華な顔ぶれ
溝口健二も関わったらしく才能が集結してる感がすごい
ユーモアと人情味あふれる旅道中
こんなのんびりした感じでいく…