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おとし穴のsuamaのレビュー・感想・評価

おとし穴(1962年製作の映画)
4.0
原作・安部公房×監督・勅使河原宏の作品、これで鑑賞したのは三作目
やっぱり面白い
社会派暗喩、人間の持つ怖さ、生死感、エゴ等を丁寧に描くのが毎度素晴らしく上手いと思う
砂の女、他人の顔のときと同様で、、
死人(しびと)となり、自分の死んだ後の状況をなす術もなくもどかしい気持ちのまま永遠と彷徨う
そして同時に真相は闇に葬り去られたままで、、

原作は煉獄
第一稿シナリオの題名は菓子と子供やったんだ
映画題名の他候補として、明日を探せ、おとしあな、夜が来る、死を搬ぶ者、明けない夜、影の時代、明日は何処へ?、死んだ時、などの安部公房の幾つかのメモがあったそう
観終わって、おとし穴ってタイトルで良かったと思う
まだ安部公房と勅使河原宏作品で、白い朝、燃えつきた地図、1日240時間等観れてないのあるから観たいな
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