まさなつ

プレイタイムのまさなつのレビュー・感想・評価

プレイタイム(1967年製作の映画)
3.6
ジャック・タチはやっぱり、茶目っ気たっぷりでお洒落!

フランス映画史上の大作、、、と聞いていたのですが、見てみて、どこが大作なの?と不思議に思いました。
なんと、これすべてセットだと後から知り、、なるほどです。

話らしいものはなく、パリの街中の雑多な人々の姿を、画面のあちこちに小ネタを散りばめて描いています。観る人がそれに気付こうが気付くまいがおかまいなし。ベタなのかセンスが良いのかも、よく分からない。でも、なんだか凄いものを観てる気もする。まか不思議な映画。
ホテルのガラスのドアーのシーンが、個人的には一番笑えました。

それ程お金をかけなくてもつくれそうな作品ですが、こだわり抜いて、その後借金まみれで作品を作れなくなった監督の心意気には打たれます。

ちょっと長いですが、一見の価値はあります。
まさなつ

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