カオリ

タイム・オブ・ザ・ウルフのカオリのレビュー・感想・評価

タイム・オブ・ザ・ウルフ(2003年製作の映画)
4.0
ミヒャエル・ハネケ監督による世紀末を描いた作品

監督らしい終末の描き方、そして毎度の特異なファミリー映画でもあり、とっぷり入り込めました。
不条理なむやむやの中の、監督からにじみ出る優しみが本当に好き。
派手な演出がないぶん、ヒューマニズムの部分がひしひしと感じられて、とんでもなく引き付けられる。
いわゆるパニック映画にはしたくないという監督ですが、もしも彼がパニック映画を撮った暁にはこちらがパニックになりますね。
美しく忘れられないラストシーンの一つになりました。
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