上海十月

地獄の逃避行の上海十月のレビュー・感想・評価

地獄の逃避行(1973年製作の映画)
4.3
昔、観た記憶があるが、どうだったかさっぱり忘れていた。観ているうちに「ナチュラル・ボーン・キラー」の基ネタだと気づく(しかも実話!)。テレンス・マリックは、この殺人鬼の逃走劇を詩的に描く。個人的には、全く主人公に共感できないのがこの作品を?とさせる点だろう。少女のこの場所から逃れたい気持ちと宛てのない生活に飽き飽きする点は、共感できる。冒頭、チャリー・シーンとシシー・スペイセクが通りを歩いているシーンなんかはゴダールの「勝手にしやがれ」のようだ。全編、綺麗な映像だ。この後の「天国の日々」に結集されるのだと思う。
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