花屋で働く主人公は、仕事が出来ずミスばかり。そしてついに店長から店のためになることをしないとクビだと言われます。そこで自宅でヒッソリ育ててたハエジゴクのような枯れかけの植物を店に展示して客寄せをしようとします。何とこれが人間の血を餌に成長する人食い植物で、そのせいでドタバタ騒動になる話。
マスターピースオブホラーDVDBOXの1枚です。セットを使いまわして、たった2日で撮影したという凄まじい作品。何から何まで低予算と呼ぶことすら躊躇われるようなちゃっちい作り。でも、内容は面白いというすごい映画で、かなりブラックなホラーコメディに仕上がってます。
登場人物は変人しかいません。金が全ての花屋店長、花を食う客、『月刊苦痛』とかいうヤバイ雑誌を購読し患者を痛がらせることが大好きなドS歯科医、痛みが快感で抜歯するのにあえて麻酔を拒否するドM患者等々。しかもこのドM患者が若き日のジャックニコルソンという（笑）
ストーリーも倫理観なんて全くなくてぶっ飛んでるんですけど、それが逆に心地よくて楽しく見れます。結構人が死ぬのにシリアスな場面が一切なくて全部笑いに変えちゃうし。しかも、それでいて話の筋としてはしっかりわかりやすく纏まってるんですよね。決して名作というわけではないんですけど、なかなかの良作だと思います。時間も短めでサクッと見れますし。こんなの2日で撮れるとか凄すぎますね。
